熱闘エッグドロップ甲子園2011!

エッグドロップ甲子園からの挨拶

一昨日まで快晴が続いていたが、昨日から天候は悪化。
残念ながら朝から曇天。 そんな天候はものともせず、
本日いよいよ、 エッグドロップ甲子園の開催。
9:00 受付開始
午前中はプロテクター製作。 会場は立命館大学「明学館」96教室。
受付開始と同時に、早くも数チームが来室。
9:30  受付佳境
続々と受付を済ませるチームたち。 受付周りは大賑わい。
すでに参加高校生たちの熱気を感じる。
誘導のスタッフが、手際よくあらかじめ決められた座席に誘導していく。
10:00 主催者である当基金の代表理事 三島ナヲキの挨拶
競技車両の開発を担当していた経験を踏まえ、
「乗員(キミ=黄身)を守るつもりで製作にあたってください」と挨拶。

making the protectors

10:10 立命館大学川端准教授による授業
物理に関わるミニ講義。高校生たちは、興味深げに聞き入っていた。
10:30 プロテクター製作開始
製作開始直前に「紙」を配布。
日本を代表する紙商社である「竹尾」より協賛いただき、 特別に用意した紙である。
色は鮮やかなオレンジ。そして、エッグドロップ甲子園の難易度を決める重要な要因である紙の種類。
通常ならば、画用紙やケント紙ばかり。
しかしながら、厳格なルールとエッグドロップ®自体の統一ルール化の一環として、
エッグドロップ甲子園では紙を単なる画用紙やケント紙の使用ではなく、
紙自体も材料工学の観点を考慮し、大会ごとに違う紙を使用する。
今回は「NTラシャ紙(100kg)」だ。
オレンジのNTラシャ紙は曇天にも映えることだろう!

高校生たちは一斉に製作にとりかかった。教室の熱気が一気に増した。
あらかじめイメージしてきた形を、はさみとのりだけでそれぞれ形につくりあげていく。
同時に、「アピールシート」に製作のポイントや設計図を記入。
審査の際に「注目してほしい」ポイントを工夫を凝らして書き込んでいく。
まるでAO入試の自己推薦書のようだ・・・・

12:00 プロテクター製作終了・審査開始
ほとんどのチームが、制限時間ぎりぎりまで製作。
それぞれに工夫を凝らしたプロテクターが完成! 独創的な形のものも!
さて、高校生たちはこれからひと時のランチ休憩。
その間に、審査員によりプロテクターの審査が行われる。
「デザイン性」「機能性」に着目し、机上に設置されたプロテクターを順に評価していく。
もちろん、アピールシートもしっかりと読みながら・・・
審査員らの真剣なまなざしが非常に印象的。

start the eggdrop

13:00 ドロップ開始
いよいよドロップ開始。 国際関係学部の恒心館のテラスからドロップ。
安全性に配慮し、ドロップする高校生を運営スタッフ2名でフォローした。
天候を見越して体育館を用意していたが、幸い小康状態を保っていたため、
見学していただきやすいこの場所に急遽決定。
予定では10メートルの高さからのドロップを予定していたが、それにより9メートルに変更。
参加チームのみならず、多数の来場者の見守る中、
笹倉千裕MCがチーム名を告げると、次々にドロップ。
オレンジ色のプロテクターが、鮮やかに宙を舞いおりる。

eating an egg

理事長が卵の状態を確認、固唾を呑んで見守る参加者、 そして、
「われていません!」という声に「おぉ〜」という大きな歓声が湧き起こる・・・・
また、グシャっと音がしたプロテクターから卵を取り出すと、残念ながら割れているものも。
「あぁ〜」というため息が観客からももれる。
まさに、参加者と観客が一体になってドロップを見守った。
事前にチャック付透明袋で密封された卵はその場でスタッフにより
スクランブルエッグに調理され、審査員が主に食する。
残念ながら、ケチャップや塩コショウの用意を忘れてしまったため、
卵そのものを味わうものとなったが・・・
ちなみにフライパンは理事長自ら千日前道具屋筋商店街で購入し持参したもの。
そして、すべてのチームのドロップが完了した。

15:30 表彰式
特別審査員を代表して、中川人司先生が挨拶。
JAXAでの勤務経験を元に、エッグドロップ®と小惑星探査機などの
宇宙開発にも共通点があるというお話をいただいた。
大変貴重な話に、参加者はじっと聞き入った。
いよいよ表彰式。和やかな雰囲気であった参加者に緊張が走る。
まずはチーム参加の部。

award of eggdrop

川端准教授により3位、2位を、優勝は当基金の理事長三島ナヲキより発表。
次に団体参加の部を同様に発表。
歓声が湧き起り、会場は祝福の笑顔と暖かい拍手に包まれた。
団体参加の部の優勝チームには、審査員の三浦燿山仏師から、
仏師自ら精魂込めて彫り上げた木曽ヒノキに金泥彩色を施した卵型トロフィーが手渡された。
こうして、丸一日にわたる、熱い闘いが終了した。

来年もまたエッグドロップ甲子園を開催する。

no1school

エッグドロップ甲子園2011 結果発表

チーム参加
優勝 京都府立園部高等学校 D
2位  私立洛星高等学校 E
3位  京都市立堀川高等学校 A

団体参加の部
優勝 京都府立園部高等学校 団体B
2位  大阪市立咲くやこの花高等学校 団体A
3位  大阪府教育センター附属高等学校 団体A

デザイン賞 育英西高等学校
特別審査員賞 関西大学北陽高等学校
先端技術賞 四天王寺高校(奈良高専1名含む混合チーム)

後援

京都府教育委員会
京都市教育委員会
大阪府教育委員会

協賛

株式会社竹尾
大塚製薬株式会社

審査員

秋草孝 大阪成蹊大学教授(当時)
川畑良尚 立命館大学准教授
中川人司 大阪教育センター付属高校教諭
三浦耀山 仏師

*エッグドロップ及びエッグドロップ甲子園は特定非営利活動法人ものづくりキッズ基金の登録商標です。
エッグドロップ®の名称の全部または一部を無断使用したイベント開催等は知的財産侵害となります。

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